防犯カメラの三大役割
防犯カメラは実際に、どんな役割を果たしているのかということを聞かれることがあります。
実際に弊社にお申し込みいただく方は、目的を持って防犯カメラを設置しようと考えていらっしゃるのでそういった質問はありませんが、防犯カメラを普段から使ったことのない方は、「防犯カメラなんて必要ない」とか「うちには盗まれるものがない」とかおっしゃいます。
今回は、防犯カメラを必要とされている方がどんな方か、また、防犯カメラを導入したことでどんな問題が解決したかなどについて、プロの視点からお伝えできれば嬉しいです。
弊社では、お客様からご注文をいただくときに、お客様がどうして防犯カメラを必要としているか、その属性別に分けさせていただいております。
業務利用を除く防犯としての防犯カメラ利用を決めた防犯カメラに期待する役割についてお客様がどう捉えているかについてしらべました。
弊社では、社内で活躍する防犯設備士5名からアンケートを取り、お客様が期待する防犯カメラの役割についてとった役割についてご紹介いたします。
防犯カメラの役割(犯罪抑止)
防犯カメラを設置したことによる犯罪抑止力は、あるのかないのか時々論争になることがあります。私は防犯設備士という立場でお客様と接しているとき、実際にその抑止力を目の当たりにしたことがあります。
3件並びのお宅に一斉に泥棒が入り、真ん中のお宅から防犯カメラの設置依頼を受けたことがあります。右隣は某有名警備会社と契約しました。その一ヶ月後、何もしなかった左隣のお宅にだけ泥棒が入りました。
警察の話では前回と同じ泥棒の犯行じゃないかということでした。
防犯カメラの役割(証拠撮影)
弊社では、たくさんの防犯カメラを販売していますので、残念ですが実際にカメラを設置したにもかかわらず泥棒に入られるお宅もあります。
ただ、防犯カメラを設置しているので普通よりは少ないかと思います。
実際に記録された映像を再生するのは、近所に泥棒が入ったので映像を見せてほしいという警察からの依頼だったり、たまたま写っていた隣の喫茶店から夜中にレジを盗む男性の映像だったりと、実際に設置させていただいたお客様の近隣の方からの依頼のほうが多いぐらいです。
防犯カメラの役割(安心感)
防犯カメラを設置する上で、最も大事なのがこの「安心感」を防犯カメラから得られるかどうかです。カメラを設置したことにより犯罪抑止効果が上がり、安心できる環境になることはわかります。
でもそれだけではなく、朝起きたら泥棒に入られていたとき、いつ、どこから入ってきて、何を盗んで、いつ出ていったか、これを知ることができるのは非常に安心できることに繋がります。
実際に泥棒に入られた方が一体何を盗まれたのかわからない場合も多く、あとから「あれがない」「これがない」と盗難品が発覚することもあります。
ご家族の方が不安を感じているから防犯カメラを設置するということも多く、今まで泥棒に合ったことがないお宅にも防犯カメラを設置することがあります。
ときには家族を守るために「安全」より「あんしん」を選ばれる方も少なくありません。
防犯カメラに期待する役割の順序
お客様が防犯カメラについてどこまでその役割を期待しているかのグラフです。犯罪抑止、証拠撮影、安心感、どれもが非常に拮抗しているのがわかります。
お客様によって防犯カメラを設置する理由が様々なのでこのような結果になりましたが、やはり「もう二度と泥棒に入られたくない」というおもいからか犯罪抑止効果を期待するお客様が多いです。
複数回泥棒に入られたお客様に関しては証拠をつかんで警察に提出したい、ということまで考えていらっしゃり、今までに受けた損害の多さをものがたります。
防犯カメラを設置して安心したいと言う方は女性が多く、夫が妻に対して安心できる環境を作ってあげたいから、ということで防犯カメラの導入に踏み切るお客様もたくさんいらっしゃいます。
防犯カメラに期待する複合的役割
役割単体からはあまり差が感じられませんでしたので、アンケートを取り直し、複合的にお客様が求める防犯カメラに対しての役割について考えてみました。
やはり、防犯カメラを必要と感じているお客様は犯罪抑止、証拠撮影、安心感、どれも重要と考えている場合が多く、8割以上のお客様が総合的な防犯カメラの役割を感じていらっしゃいます。
ユーザーによっては防犯カメラを設置しても安心はできない、と犯罪抑止と証拠撮影の部分だけに役割を期待する声もあります。
まとめると、弊社のお客様は、防犯カメラにたいして複合的な役割を期待していらっしゃるということがわかります。
ですので、私たちは本当に犯罪抑止ができるように防犯カメラを効果的に設置すること、証拠を撮影したら速やかにバックアップ、警察に提出できるようにフォローアップすること、防犯カメラをあんしんして運用していただけるようどうやってサービスをご提供させていただくかということを大切にしてお客様と接さなくてはいけません。
そのための努力を日々続けております。
防犯カメラ導入時にお客様が求めるカメラの役割
実際にお客様が防犯カメラに対して求めるその役割とは一体何でしょう。
弊社では、年間数千台の防犯カメラを直接ユーザーであるお客様に販売しておりますので、お客様の生の声を聞くことができます。
お客様の声には様々なものがあります。
横浜市戸建住宅 | 旅行中にスマホから防犯カメラの様子を見る役割。(抑止・証拠撮影・安心感) |
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川崎市戸建住宅 | 泥棒に1度入られた。妻も怖がっているし、もう二度と泥棒に入られたくない。(抑止・安心感) |
世田谷区戸建住宅 | 近所の住人とのトラブル解決のための裁判資料撮影という役割(証拠撮影・安心感) |
防犯カメラに求める役割の違い(個人と法人)
当然、お客様によって防犯カメラに求める防犯カメラの役割に違いがあります。
その中でも法人と個人によっての役割の違いをご紹介します。
法人が防犯カメラに求める役割
- 管理(在庫・社員・安全)
- 防犯(在庫・設備)
- 社内環境(横領・窃盗・不当行為)
企業が必要とする防犯カメラの役割は、主に業務遂行のためです。
企業が業務を遂行するためのPDCAや、リスク回避、クライシスマネジメントのために防犯カメラを導入させていただくことが多く、この場合は安心感などはあまり役割にならないことが多いです。
個人が防犯カメラに求める役割
- 防犯(財産・命)
- 保安(ご近所トラブル・身内問題)
- 不在時の管理(長期出張・旅行など)
実際に個人宅に防犯カメラを設置しても犯罪を抑止した上で侵入した泥棒に対しては、それ以上何もすることができない、というのが本音です。
ひとたび、泥棒に狙われると目出し帽や全身真っ黒の服を着て、車のナンバーがわからないようにした上で泥棒はやってきます。
戸建住宅の場合、どんなセキュリティでも泥棒に狙われたらどうしようもありません。
泥棒に狙われにくい環境を作り、それでもだめならどう命を守るかということに対して考える必要があります。
スマホ遠隔監視により防犯カメラに期待する役割の変化
近年大きく変わってきている防犯カメラの設置案件の中には防犯カメラ映像を遠隔監視したいというご要望が増えています。
今までは防犯カメラ映像を離れた場所から見たい、というお客様のご要望を満たすためには高額な費用が必要でした。
スマホの普及により僅かな料金で遠隔監視が可能になり、防犯カメラを犯罪抑止や証拠撮影といった役割以上に遠隔監視でいつでも見ることができる、というニーズが大きく広がっています。
また、AIやIoTなどの新しい技術の広がりとともに防犯カメラに期待されるその役割は幅が広がりつつあります。
防犯カメラに期待する役割 まとめ
- 防犯カメラに期待するその役割はお客様によりけり
- 防犯カメラに期待する最も大きな役割は犯罪抑止力
- その次の期待としては、トラブル時の証拠撮影、家族の関心感拡大
- ただし、総合的にそれらのすべての役割を期待して防犯カメラを設置される方が多い
- 個人と法人のお客様によって与えられる役割に大きな差もある
- スマホ遠隔監視・AI・IoTなどの技術が普及し役割が細分化
私たちは、お客様のニーズ、お客様の目的、お客様が防犯カメラに期待する役割を敏感に読み取り、お客様が求めるものをピンポイントでご提案できるよう経験と実績を増やしていく必要があります。私たちの経験・実績に基づいたスキルをお客様のお役に立てれるよう精進する必要があります。
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