屋外用防犯カメラの費用・必要スペック・注意点を解説

近年、泥棒や強盗、いたずら被害への不安から、屋外に防犯カメラを設置する方が増えています。
しかし、「どのカメラを選ぶべきか」「設置費用はどれくらいかかるのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。
このページでは、屋外防犯カメラの設置費用や必要なスペック、設置時の注意点をわかりやすく解説します。初めての方でも安心して選べるよう、ポイントを詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
屋外用防犯カメラに必須のスペック
屋外用の防犯カメラとは、その名の通り屋外に設置できる防犯カメラのことです。一般的な防犯カメラと異なり、雨風や直射日光に耐えられる耐候性を備えているのが特徴です。
屋外に設置する際は、以下のスペックが備わっているか確認しましょう。
防水・防塵性能(IP規格)

屋外用防犯カメラには、防水・防塵性能を示すIP(Ingress Protection)規格が設定されています。
この規格の数字が高いほど、耐久性が高いことを意味します。
IP規格の見方
IP規格は「IPXX」という形式で表記され、以下のように分かれています。
- 1桁目(防塵性能)
- 0〜6の数字で、ホコリや異物に対する保護レベルを示します。
- 2桁目(防水性能)
- 0〜8の数字で、水に対する保護レベルを示します。
IP規格の性能
屋外用防犯カメラを選ぶ際、防水・防塵性能を示すIP規格は非常に重要なポイントです。以下の表で、それぞれのIP規格の性能を確認しましょう。
IP規格 | 防塵性能 | 防水性能 |
---|---|---|
IP65 | 完全な防塵構造 | あらゆる方向からの水の噴流に耐え、内部に影響を与えない |
IP66 | 完全な防塵構造 | あらゆる方向からの強い水の噴流に耐え、内部に影響を与えない |
IP67 | 完全な防塵構造 | 規定の水圧・時間内での一時的な水没でも内部に水が浸入しない |
IP68 | 完全な防塵構造 | 長時間の水没や一定の水深での使用が可能 |
一般的には、IP65以上の防犯カメラであれば屋外でも問題なく使用できますが、強い雨風や砂ぼこりの多い環境ではIP66以上を選ぶのが安心です。
夜間撮影に対応しているか

屋外は夜間の監視が重要になるため、暗闇でも撮影できる機能が必須です。
赤外線照射機能(IR機能)を搭載したカメラは、昼間はカラー映像、夜間は自動的に白黒映像に切り替えて撮影できます。
赤外線を利用することで、暗闇でもクリアな映像を記録できるのが特徴です。
赤外線照射距離
監視したい範囲が広い場合は、赤外線照射距離が長いカメラを選ぶことが重要です。
- 短距離(10m〜20m)
- 玄関や駐車場など、狭い範囲の監視に適しています。
- 中距離(30m〜50m)
- 住宅の周囲や小規模な店舗・工場の敷地内などにおすすめ。
屋外用防犯カメラを選ぶ際は、夜間の監視環境に合わせた撮影機能をしっかり確認することが大切です。
弊社では、経験豊富なプロが設置環境や用途に最適なスペックの機種をご提案いたします。
「夜間でもしっかり映るか不安…」といったお悩みにも丁寧に対応いたしますので、どうぞ安心してご相談ください。
耐衝撃性能(IK規格)

屋外に防犯カメラを設置する際、特に手の届く位置に取り付ける場合は、第三者による破壊リスクを考慮する必要があります。
そのような状況に対応するために重要なのが、耐衝撃性能を示す「IK規格」です。
IK規格とは?
IK規格とは、防犯カメラが外部からの衝撃にどの程度耐えられるかを示す指標です。IK00からIK10までの等級があり、数値が大きいほど耐衝撃性が高いことを意味します。
特にIK10は、40cmの高さから落ちる5kgの衝撃にも耐えられる強度を持っているため、破壊されるリスクがある場所でも安心して設置できます。
耐衝撃性の高いカメラを選ぶべきケース
- 店舗の出入り口や駐車場など、人が多く行き来する場所
- 手の届く位置に設置する場合(壁面や門柱など)
- 破壊行為のリスクがある場所(倉庫周辺や無人の屋外エリア)
屋外防犯カメラを選ぶ際は、設置環境に応じて適切なIK規格を持つモデルを選ぶことが重要です。
特に、破損のリスクが高い場所では、IK10対応のカメラを導入することで、より安心してお使いいただけます。
IK10搭載 TR-9001 – 高耐久&高画質モデル

弊社では、耐衝撃性能IK10を満たした防犯カメラの取り扱いもございます。
TR-9001は、200万画素の高画質モデルで、夜間撮影にも対応。
さらに、壊されにくい頑丈な設計のため、屋外設置にも多く選ばれています。
高解像度(フルHD以上)

屋外では、広い範囲を撮影することが多いため、高解像度カメラを選ぶことが重要です。特に、フルHD(約200万画素)以上のカメラを選ぶことで、より鮮明な映像を記録できます。
フルHD以上を選ぶべき理由
- 人物の顔がしっかり映る
- HD(約92万画素)のカメラでは、少し離れると顔の識別が難しくなりますが、フルHD以上なら、顔や服装まで細かく記録できます。
- 動くものもクリアに映る
- 解像度が低いと、動いている人物や車がブレてしまい、誰なのか分かりにくくなることがあります。フルHD以上なら、動きがあってもクリアな映像を記録できます。
- 証拠能力が高まる
- 高画質な防犯カメラは、映像の証拠能力を向上させる効果が期待できます。
映像が鮮明であればあるほど、不審者の特徴や犯行の詳細が明確になり、証拠としての価値が高まります。
防犯カメラを選ぶ際は、設置場所や監視したい範囲に応じて、最適な解像度のモデルを選ぶことが大切です。
特に、防犯効果をしっかり確保したい場合は、フルHD(約200万画素)以上のモデルをおすすめします。
AI機能(人物・行動検知)
最近の防犯カメラには、AIを活用して人物や特定の行動(転倒など)を検知する機能が搭載されたモデルが増えています。侵入者を自動で検知して通知してくれるため、より安心して防犯対策ができるようになります。
弊社では、AI機能を活用し、カメラの画角に入った「人」を画像付きでスマートフォンに通知するシステムを提供しています。
侵入者をリアルタイムで通知するので、すぐに状況を確認し、必要に応じて対応することができます。
AI機能はこんなシーンで活躍
- 一軒家の泥棒対策:留守中の不審者の侵入を検知し、通知で即対応
- 店舗の出店荒らし防止:閉店後に店舗周辺を徘徊する人物を検知
- 企業の施設監視:敷地内への不正侵入をAIがキャッチ
AI機能搭載の防犯カメラを活用することで、より精度の高い防犯対策が可能になります。
防犯カメラを屋外に設置する場合の費用
防犯カメラを購入・設置を依頼する業者によって、導入プランは大きく異なります。弊社ではお客様のニーズに合わせて、レンタル、リース、一括購入の3種類の導入方法をご用意しております。
初期費用0円!人気のレンタルプラン
特にレンタルプランは、初期費用0円・月々定額料金で本格的なカメラを設置できるため、多くのお客様にご好評いただいています。
防犯カメラレンタルのメリット
- 費用を抑えて導入できる
-
- カメラやレコーダーなどの機器費用、設置工事費、使用する部材費込み
- 月額4,840円(税込)~でご利用可能
- 初期費用が不要なので、大きな負担なく導入できる
- 突然の故障やトラブルにも安心対応
-
- 機器の故障時は無償で出張修理
- HDDなどの消耗品交換も無料
- レンタル期間中ずっと保証なので、急な出費の心配がない
「防犯カメラは高額な導入費用がかかるのでは?」とご心配される方もいらっしゃいますが、レンタルなら初期費用をかけずに防犯対策を始めることができます。
屋外用防犯カメラの費用相場

防犯カメラの価格は購入先や選ぶカメラの性能、設置環境によって異なります。
一般的に、屋外用防犯カメラ1台あたりの費用は20~25万円程度が相場とされています。
ただし、カメラのスペックや設置工事の内容によって費用は変動します。そのため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
保証内容の確認も重要!
防犯カメラを設置する際は、保証期間や保証内容が業者によって異なるため、事前にしっかり確認することが大切です。
特に、屋外用の防犯カメラは雨風や気温の変化にさらされるため、長期間安心して使用できる保証があるかどうかを確認しておきましょう。
多くの業者では機器保証のみの対応が一般的ですが、施工保証まで含まれているケースは少ないのが現状です。
しかし、弊社では、「1年間の機器保証」と「施工保証」をお付けしていますので、設置後も安心してご利用いただけます。
また、より充実した保証を希望される方には、3種類の保証制度をご案内することも可能です。「できるだけ長く安心して使いたい」という方には、こうした追加の保証もおすすめです。
屋外用防犯カメラを設置する際は、保証の範囲やアフターサービスの充実度もしっかり比較し、長期間安心して運用できる業者を選ぶことが大切です。
【最長10年】保証制度について設置場所のポイントと注意点
防犯カメラの効果を最大限に発揮するためには適切な設置場所を選び、丁寧に取り付けることが大切です。
カメラの位置や角度が合っていないと大事な場面が映らなかったり、見えにくい場所ができてしまうこともあります。
【設置場所別】防犯カメラの設置ポイント
1台だけではカバーしきれない場合、複数台のカメラを組み合わせて設置すると効果的です。
適切な設置場所を選び、適切な施工を行うことで、防犯カメラの性能を最大限に活かすことができます。

建物の外壁への取り付け
- 建物の外壁に設置し、死角を作らず周辺を監視
- 適切な高さへの施工が重要。高すぎると細かい部分が映りにくく、低すぎると破壊されやすい

玄関・出入り口
- 来訪者の顔をしっかり記録できるように設置
- 適切な角度で調整することが重要

駐車場・車庫
- 車の特徴(ナンバープレート・色・形など)が確認できる位置に設置
- 照明の位置を考慮し、夜間でも視認しやすい環境を整える

塀やフェンスの周辺
- 不審者の侵入経路を監視
- 庭や敷地の境界線を広くカバーできる場所に設置
工事の種類やその特徴
防犯カメラを効果的に運用するためには、設置環境や目的に合わせた適切な工事方法を選ぶことが大切です。
ここでは、主な工事の種類とその特徴についてご紹介します。
ポールへの屋外用防犯カメラ設置

敷地内にある街灯や防犯灯のポールにカメラを取り付けることで、カバーできない視野を確保できます。
特に、以下のような環境では、ポールへの設置が効果的です。
- 広い敷地(工場・駐車場・公園など)
- 街路樹が多い場所(木が視界を遮るため、ポールを利用すると視野を確保しやすい)
- 入り組んだ敷地(建物からの監視が難しいエリアに設置可能)
建物からの配線を延ばせば、最大500mほど離れた場所にも防犯カメラを設置できます。
注意点
カメラの視野をしっかり確保するために、設置する高さや角度を考慮することが重要です。
配管埋設工事

防犯カメラを設置する際、ポールまでの配管がない場合や、既存の配管が使えない場合は、地面に穴を掘って配管を埋める工事が必要です。
例えば、大型車が出入りする施設の入口付近などでは、地上に配線を通すと車両の通行に支障が出たり、ケーブルが傷んでしまう可能性があるため、配管を埋設するケースが多くなります。
長期間、安全に使用するためにも、正しい施工方法で埋設工事を行うことが大切です。
注意点
配線をそのまま埋めるのではなく、必ず「PF管」や「CD管」といった専用の配管を使用します。
これにより、ケーブルの劣化を防ぎ、安定した通信や電源供給を長期間維持できます。
架空配線工事

防犯カメラの配線を地面に埋設せず、空中を通して配線する方法を「架空配線工事」と言います。この工事方法には、以下の特徴があります。
- 敷地内のみで設置が可能(公道をまたぐ配線はできない)
- 長距離の架空配線には、途中にポールを追加してケーブルを支える必要がある
特に、長距離を配線する場合は「たるみ」が生じるため、適切な支柱の設置が重要になります。
注意点
落雷が多い地域では、架空配線はできるだけ避けたほうが良いとされています。
特に、LANケーブルを使用するネットワークカメラ(IPカメラ)は雷の影響を受けやすいため、落雷が多いエリアでの架空配線は推奨されません。
ポール自体の設置工事

防犯カメラを設置するための適切なポールがない場合は、新たにポールを設置する工事も可能です。
カメラの設置場所に合わせて、基礎から施工し、最適な高さのポールを設置します。
特に、以下のような環境ではポールの設置が必要になります。
- 監視したいエリアに建物がなく、壁面にカメラを設置できない場合
- 既存の街灯や防犯灯にカメラを取り付けられない場合
注意点
ポールの設置には、カメラの画角や配線の取り回しを考慮することが重要です。設置する高さが低すぎると視野が狭くなり、高すぎると細かい部分が映りにくくなるため、適切な高さに調整する必要があります。
穴を開けずに防犯カメラを設置する方法はある?
「防犯カメラを屋外に設置したいけれど、外壁に穴を開けたくない」というお客様のお悩みはよくあります。
特に、新築の住宅や賃貸物件では、建物にダメージを与えずに設置したいというご希望が多いのではないでしょうか。
そんな場合に活用できる方法のひとつが、エアコンの室外機のダクト穴を利用する配線方法です。
エアコンのダクト穴を活用する方法

エアコンの室外機と室内をつなぐダクトには、ある程度のスペースがあるため、防犯カメラの配線を通すことが可能です。
この方法を使えば、新しく壁に穴を開けることなく、防犯カメラを屋外に設置できます。
ただし、ダクト穴のサイズや配線の太さによっては通線できない場合があるため、事前に確認が必要です。
配線の取り回しによっては、見た目があまり良くない場合もあります。
ワイヤレス(Wi-Fi)カメラはどうなの?
「防犯カメラを設置したいけれど、配線が面倒だからワイヤレスのカメラを使いたい」という方もいらっしゃるかと思います。
また、外壁に穴を開けずに設置できるため、建物の外観を損ねずに済むと考える方も多いのではないでしょうか?
しかし、屋外の防犯対策としてワイヤレスカメラはあまりおすすめできません。
ワイヤレスカメラのデメリット
ワイヤレスカメラはWi-Fiを使って映像を送信しますが、外壁や障害物によって通信が不安定になることがあります。
その結果、以下のようなトラブルが発生することも…。
- 通信が途切れやすい
- 屋内に比べ、屋外ではWi-Fiの電波が届きにくく、映像が途切れたりすることがある
- 録画がうまくできない
- Wi-Fiが不安定なため、肝心な時に録画ができていなかったというケースも
- 電源の確保が必要
- ワイヤレスでも電源は必要なため、結局配線が必要になる
しっかりと防犯対策するなら有線タイプのカメラがおすすめ
屋外でしっかりと防犯対策をしたい場合は、安定した録画が可能な有線の防犯カメラがおすすめです。
有線タイプなら、Wi-Fiの電波状況に左右されることなく、常に安定した映像を記録できます。
「ワイヤレスカメラのほうが手軽そう…」と思っている方も、実際に運用したときの安定性を考えて、有線カメラの導入を検討されることをおすすめします。
ネット環境がない屋外でも遠隔監視は可能?

屋外で防犯カメラを設置したいけれど、インターネット環境がないというケースも少なくありません。
特に、無人店舗や山間部の施設、工事現場などでは、遠隔から映像を確認したいけれど、ネット環境がないというお悩みを持つ方が多くいらっしゃいます。
そのような場合でも、防犯カメラ専用SIMを利用することで、インターネット環境がなくてもスマホやパソコンから遠隔監視が可能になります。
防犯カメラ専用SIMを使うメリット
- インターネット環境がなくても、リアルタイム映像を遠隔で確認できる
- 無人の場所でも安定した防犯対策が可能
- Wi-Fi工事やLAN配線が不要なため、簡単に導入できる
当社では、防犯カメラ専用SIM搭載のカメラを多数取り扱っております。「どのカメラが適しているかわからない…」という方も、お気軽にご相談ください。
SIMカメラ 詳細屋外の防犯カメラ よくあるご相談
可能です。
これまでに、約70台の防犯カメラを設置する工事を、延べ60名ほどのスタッフで2ヶ月かけて施工した実績があります。大規模な施設でも、最適なカメラ配置や配線計画をご提案し、確実に施工いたします。
取り扱いがございます。
詳しくはお電話、メール、LINEでお問い合わせください。
電源の確保が難しい場所でも、ソーラー防犯カメラなら設置可能です。詳細については、お電話・メール・LINEでお気軽にお問い合わせください。
建物の状況に応じて、いくつかの方法で配線が可能です。最適な配線方法を選ぶことで、見た目をすっきりさせながら、安全に配線を行うことができます。
無料の現地調査にて、最適な配線方法をご案内いたしますので、お気軽にご相談ください。
防犯カメラの屋外設置はお任せください
このページでは、屋外に設置する防犯カメラに必要なスペックや費用、注意点について解説しました。
弊社では、あらゆる環境下での防犯カメラ設置実績があり、複雑な工事にも対応可能です。
「配線が難しそう…」「設置場所に悩んでいる…」といったお悩みがある方も、経験豊富なプロが最適なご提案をいたします。
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